なぜ必要?
今回は「録音・録画は絶対にしたほうがいい」という話をします。
まず、特にどういう人が録音をする必要があるのか?それは録音をあまりしてない人、そして僕もそうでしたが、音楽経験が浅い人です。僕は16歳でドラムを始めました。それまでの音楽経験を隠さず話すと、非常に乏しいものでした。それが20代半ばでジャズをやろうと思ったわけで、失敗の連続でした。そんな僕がいろんな経験をした中でどう考えても必要なのが、客観的に聴く耳。それが足りないと本当に困ります。ですので、スタートが遅くて音楽経験が浅い人は絶対客観的に聴く訓練をしたほうがいいでしょう。恐らく、それなりに経験されてしっかりできている方は冷静に判断できている可能性が高くなります(当然、個人差はあります)。これは音楽性がどうか、という話ではなく能力の話です。
どんな良いことがあるの?
録音の利点を簡単に言うと、まず自分が演奏したのを後で聴いて、演奏中に感じていたのと同じタイム(テンポ感)になってるかどうかの確認ができます。タイムが怪しくなる原因は「その時に気付いてないから」なんです。わざと遅くしたり速くしたりって、おかしな話なんです。でしたら、わざと遅くしたり速くしたりしたなりの結果が出るはずなんです。認識できていないからその結果が出てるので、後で客観的に聴く必要があるんです。だけど、後で聴いても客観的にはわからないんじゃないかっていうこともあるからメトロノームを鳴らして比べたりするのもあると思うんですよね。だけど、ライブではメトロノームを鳴らして演奏する場合を除いて、人からタイムについて指摘された場合、人のせいではなくて一度自分のプレイに何か問題があるかな?と考えないといけない。その判断をするためにも録音の必要があるんです。
いつでも録音・録画はしましょう
ですが、大切なのはそれだけでなく、普段の基礎練習でも常に録音をすることです。 クリックを鳴らしながら、ドラムの演奏だけ、音楽と一緒に合わせたもの、四分音符などを声に出しながら、歌いながら…。あらゆるものを録音します。そうして自分の弱点が見えます。手順に必死になってテンポ感まで意識することができなかったなど、いろんなことが見えてくるんです。できるだけ向上したいと思ってる方には是非するように勧めています。
録画の話も。姿勢。僕の場合、調子が悪い時はたいてい目線が下がり、腰が入っていない状態になってます。冷静に周りを聴けていない時。そんな自分のコンディションを動画でチェックできます。メンタルと体の関係が動画でもわかってくる。なので、そういう意味でも僕は動画をとるようにしてます。
今スマートフォン一つあれば録音も録画もできる時代です。活用しない手はありませんね!!